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医療機器開発は外資系企業が多く、日系企業は少ない傾向にあるため案件を見つけにくいです。そこでフリーエンジニアは、医療機器ソフトウェアに限らず医療全般に視野を広げた案件探しが得策といえます。
診療予約システム開発は多くの病院が抱える課題解決に期待される分野で、待ち時間の短縮と同時に医療事務従事者の負担を軽減するものでもあります。医療現場の実情をよく理解したシステムが求められることになるでしょう。
東芝、松下など、大手家電メーカーを始めとし、あらゆる業種の企業が医療機器開発へ参入しています。医療知識に限定せず、ITスキルと発想力に長けるエンジニアの需要はますます増えることが期待できます。
他の記事でも書いているように、異業種の日系企業の参入により医療機器開発業界は活発化しつつあります。しかし、エンジニアの知識や技術を必要とするような医療機器は、実際には輸入されることが多いため、どうしても外資系企業が強い状況にあるといえます。その要因の一つとして、医療機器開発にかかる資金が多額になりやすいことが挙げられます。資金が多額ともなれば大手企業は医療機器開発に着手できても、中小企業は開発を断念せざるを得ないケースも多々あるでしょう。そうした中小企業が断念してできた穴、そして需要に供給が追いついていない穴を、外資系企業が開発した医療機器が埋めているのです。なお、これは医療機器ソフトウェアの開発に関する事情であって、医療現場で扱う医療システムの開発とはまた異なります。医療システムの開発においては、IT化が進む近年では日本国内でも増加傾向にあることを知っておくと良いでしょう。
エージェントの中には日系企業の案件のみを扱い、外資系企業の案件は扱っていないこともあります。というのも、外資系企業の日本国内での事業は自社製品の輸入販売が中心で、医療機器開発は外資系企業の本社がある本国で行うことが多いからです。そのため、フリーエンジニアが医療機器開発に携わりたいと考えて案件探しをスタートしても、初期段階でつまずくことも出てくるでしょう。これだけをみてみると、医療機器ソフトウェアの開発でフリーエンジニアが活躍するのは前途多難に思えます。しかし、近年では医療機器開発にかかる資金補助が行われることもあるので、もしかすると今後日系企業の案件が増えてくる可能性があるかもしれません。
医療機器開発においてエンジニアが活躍できる分野は、先述の通り診断機器や治療機器などの医療機器ソフトウェアが一つです。そのほか、実際の医療現場で扱われる診療から薬剤、事務系まで幅広い医療システムの開発でも活躍できます。医療機器開発やシステム開発のみならず医療全般に分野を広げるなら、運用保守の案件も見つけられるでしょう。医療機器開発だけに絞ると仕事の幅が狭くなり、場合によっては案件がまったく見つからず、収入確保が困難になることも考えられます。そこで可能な限り医療全般へと大きく分野を広げ、安定して働ける状況を作ることが得策だといえます。
現在の医療では、医師の腕や知識、熟練度によって、患者が受ける医療レベルに差が出てしまうのが実情です。しかし、医療機器開発の進歩によって、従来ごく一部の神がかり的な技術を持つ医師にしかできないとされた繊細な手術を他の医師でもできるような機械ができるなど、医療現場全体が大きな発展を遂げようとしています。今後はロボット工業や人工知能なども医療現場に投入されることになるでしょう。
短時間で膨大な画像の処理を可能とするCell/B.E.を医療分野におけるCT、MRIなどの画像処理に応用することにより、医療機器の高性能化を実現するプロジェクトの概要と、実際に参加したフリーエンジニアの体験談を紹介します。高水準での品質確保と、さらなる品質向上に向けてエンジニアたちの徹底したこだわりと苦労が垣間見える、興味深い体験談です。
医療現場が抱える課題解決と医療の再生には、ITの力が不可欠となっています。IT技術に寄せられる期待値は無限であり、エンジニア冥利に尽きる仕事ができる分野ともいえるでしょう。医療分野のIT化促進において活躍が期待される、医療情報技師の価値にも注目が集まっています。現在有資格者は8,000人以上ですが今後ますます増えてくることが予想されます。