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医療機器開発は外資系企業が多く、日系企業は少ない傾向にあるため案件を見つけにくいです。そこでフリーエンジニアは、医療機器ソフトウェアに限らず医療全般に視野を広げた案件探しが得策といえます。
診療予約システム開発は多くの病院が抱える課題解決に期待される分野で、待ち時間の短縮と同時に医療事務従事者の負担を軽減するものでもあります。医療現場の実情をよく理解したシステムが求められることになるでしょう。
東芝、松下など、大手家電メーカーを始めとし、あらゆる業種の企業が医療機器開発へ参入しています。医療知識に限定せず、ITスキルと発想力に長けるエンジニアの需要はますます増えることが期待できます。
キャリアコンサルタントは、数ある業種の中でも「医療機器開発」の将来性の高さを強調しています。年齢、性別、国籍にかかわらず、人間にとって最も大切なものは「健康」に他なりません。私たちの健康を支える医療の分野は、景気に左右されることなく安定した収益を見込める業界なのです。現在自分の進路に悩んでいる方のために、医療機器開発業界の注目すべき魅力についてご紹介しましょう。
2011年の段階で、医療機器業界はおよそ20兆円という巨大な市場規模を誇っていました。そして2020年頃には、この市場規模が2倍の40兆円程度にまで拡大すると専門家は見ています。その要因は、国際的な健康志向の高まりにあります。日本に代表されるように、アメリカや中国など多くの先進国で高齢化が進み、医療の重要性が見直されています。事実アメリカでは、政府が医療分野に10億ドル以上もの資金を投入して発展を図っています。また、発展途上国でも先進医療の普及が進んでおり、医療業界は世界経済を動かすほど重要な産業に位置付けられているのです。
近年になって急激に医療機器開発産業が注目されるようになったのは、これまで医療の分野と無関係だった異業種が続々と業界に参入しているからです。例えば、国際的家電メーカーであるソニーは、自社のデジカメ用画像センサー技術を活用して高性能の内視鏡を開発しました。同様に、キャノンもがんの早期発見に役立つ診断システムの研究に着手。朝日インテックに至っては、自動車のアクセルに組み込まれている駆動用ワイヤーを活用したカテーテルガイドワイヤーテクノロジーを生み出しました。最近の医療機器は非常にハイテクなので、様々な企業が自社の得意分野を活かした製品を開発することが可能なのです。その結果、企業間の競争が加速し、医療機器開発業界の活性化に繋がっています。
医療機器の用途は、大きく分けて3種類存在します。
一つ目は、予防を目的とした医療機器。人体の内部を検査できる断層撮影機器は、がんや心筋梗塞など重度の疾患の早期発見に役立ちます。平均寿命向上のためにはなくてはならない存在であり、今後も多大な成長が見込める分野といえます。
二つ目は、治療用の医療機器。一昔前までの外科治療は患部をメスで切開する術式が一般的でしたが、現在では患者の体への負担を軽減するために高性能のカテーテルデバイスを用いた手術が広く普及しています。まさに医療の中心的分野であり、さらなる技術開発への期待が高まっています。
三つ目は、発展途上国で用いられる医療機器です。残念ながら新興国にはまだまだ十分な先進医療が普及しておらず、高度な医療機器を扱える医師もそれほど多くありません。どんな病院にも設置することのできる汎用性に長けた医療機器開発の分野にも期待が集まっています。
現在の医療では、医師の腕や知識、熟練度によって、患者が受ける医療レベルに差が出てしまうのが実情です。しかし、医療機器開発の進歩によって、従来ごく一部の神がかり的な技術を持つ医師にしかできないとされた繊細な手術を他の医師でもできるような機械ができるなど、医療現場全体が大きな発展を遂げようとしています。今後はロボット工業や人工知能なども医療現場に投入されることになるでしょう。
短時間で膨大な画像の処理を可能とするCell/B.E.を医療分野におけるCT、MRIなどの画像処理に応用することにより、医療機器の高性能化を実現するプロジェクトの概要と、実際に参加したフリーエンジニアの体験談を紹介します。高水準での品質確保と、さらなる品質向上に向けてエンジニアたちの徹底したこだわりと苦労が垣間見える、興味深い体験談です。
医療現場が抱える課題解決と医療の再生には、ITの力が不可欠となっています。IT技術に寄せられる期待値は無限であり、エンジニア冥利に尽きる仕事ができる分野ともいえるでしょう。医療分野のIT化促進において活躍が期待される、医療情報技師の価値にも注目が集まっています。現在有資格者は8,000人以上ですが今後ますます増えてくることが予想されます。