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医療機器開発は外資系企業が多く、日系企業は少ない傾向にあるため案件を見つけにくいです。そこでフリーエンジニアは、医療機器ソフトウェアに限らず医療全般に視野を広げた案件探しが得策といえます。
診療予約システム開発は多くの病院が抱える課題解決に期待される分野で、待ち時間の短縮と同時に医療事務従事者の負担を軽減するものでもあります。医療現場の実情をよく理解したシステムが求められることになるでしょう。
東芝、松下など、大手家電メーカーを始めとし、あらゆる業種の企業が医療機器開発へ参入しています。医療知識に限定せず、ITスキルと発想力に長けるエンジニアの需要はますます増えることが期待できます。
例えば、糖尿病患者が血糖値を測るのは毎日毎食の食前食後が原則です。これだけの回数を指に針を突き刺し続ける苦痛をどうにか和らげたい、という思いから「痛くない針」の開発に全力を尽くすといった話には、医療機器開発のエンジニアであれば、誰しも大きく頷くことでしょう。このように医療機器開発に携わるエンジニアには、医師や看護師に勝るとも劣らぬ情熱が溢れています。医師や看護師は、もちろん医療における専門的な知識やスキルを常に磨いています。しかし、それを効率的かつ安全に広く扱うことが出来るようになれば、患者にとっても医療現場のスタッフにとっても大きなメリットがあるのです。
医療機器の開発エンジニアといえば、臨床現場のニーズから新しい機器の開発や既存の機器の改良を設計し、制作して現場に戻すというように、多くは医療スタッフとのコミュニケーションが欠かせません。必ずしも医療の専門知識を求められるわけではありませんが、少なくともニーズにぴったり対応する設計を細部に至るまで念入りに行って、患者に負担のかからないような工夫を追求する繊細さが求められるでしょう。医療機器を導入するのは医師や技師であっても、その使用により直接身体に影響を受けるのは患者であることを忘れてはなりません。もちろん国の支援が医療の方向性を左右する面も大きく、不況下には予算を圧縮される一方で、景気が上向けば予防治療に向けた研究開発を推進するという波を繰り返しています。そして一度現場に医療機器を導入すれば、それを日々患者に使用するため、アフターサービスとしてのメンテナンスは欠かせません。従って必要とされるエンジニア像には若干の相違もあり得ますが、必然的にエンジニアの需要は絶えることが無いと言えるでしょう。
ヨーロッパの歴史に「万能の人」としてその名を留めるレイナルド・ダ・ヴィンチが、ヴェネチアと戦争中であったミラノ侯に仕える際に、軍事エンジニアとして自らを売り込んだというのは有名な話です。敵と味方の兵力や地形等から様々な兵器を考案したとされており、膨大なメモを残したと伝えられています。現代版ダ・ヴィンチとして、ふさわしい医療機器を開発して医療スタッフに提案し、アフターケアを行いながら直接フィードバックを受けるという環境には、大きなやりがいを感じることが出来るでしょう。技術革新のスピードは速く、また医療現場におけるニーズも様々です。現場の動向を敏感に掴みながら自らの強みを磨くことで、サービスエンジニアからセールスやセールスマネジャーへとキャリアをつなぐ今後の道筋も見えて来るかもしれません。
現在の医療では、医師の腕や知識、熟練度によって、患者が受ける医療レベルに差が出てしまうのが実情です。しかし、医療機器開発の進歩によって、従来ごく一部の神がかり的な技術を持つ医師にしかできないとされた繊細な手術を他の医師でもできるような機械ができるなど、医療現場全体が大きな発展を遂げようとしています。今後はロボット工業や人工知能なども医療現場に投入されることになるでしょう。
短時間で膨大な画像の処理を可能とするCell/B.E.を医療分野におけるCT、MRIなどの画像処理に応用することにより、医療機器の高性能化を実現するプロジェクトの概要と、実際に参加したフリーエンジニアの体験談を紹介します。高水準での品質確保と、さらなる品質向上に向けてエンジニアたちの徹底したこだわりと苦労が垣間見える、興味深い体験談です。
医療現場が抱える課題解決と医療の再生には、ITの力が不可欠となっています。IT技術に寄せられる期待値は無限であり、エンジニア冥利に尽きる仕事ができる分野ともいえるでしょう。医療分野のIT化促進において活躍が期待される、医療情報技師の価値にも注目が集まっています。現在有資格者は8,000人以上ですが今後ますます増えてくることが予想されます。